なぜ人はダイヤモンドに惹かれるのか
投稿者 :tomiokaizumi on
ダイヤモンドを選ぶ=価値観を選ぶ
新生活が始まる4月の誕生石、古くから人々を魅了してやまないダイヤモンドの「なぜ?」をお話ししていきます。
「なぜ人はダイヤモンドに惹かれるのか」

宝石と言えば多くの人が思い浮かべるのはダイヤモンドではないでしょうか。それってなぜなのか考えたことはありますか?なぜダイヤモンドが「宝石の王様」になったのか…少し深堀りしていきましょう。
①奇跡の誕生
まず天然ダイヤモンドは数十億年という歳月をかけて地球が生み出した奇跡の宝石です。
地中の奥深くで炭素が結合し、永い永い時間をかけて透明な結晶になったもの。その結晶を採掘し、宝石にできる品質の石だけを人の手で精密なカットが施され、磨かれて、この輝くダイヤモンドになります。
ダイヤモンドができる条件は高温高圧、地表のはるか奥にあるマントルの中で鉱物成分をもとに時間をかけて結晶化され、マグマとともに地表の方へ押し出されてくるのです。まさに存在そのものが奇跡のようなものですね。
②人が作り上げる美しさ
地中から採掘されたダイヤモンドは、ただの結晶の状態です。この結晶をカットして磨いて私たちが目にする宝石になるのです。
形も昔はローズカットが主流だったようにカット面の少ないものでした。そこから幾度となく改良を重ね、光学的に最も効率よく輝くよう設計された58面体のラウンドブリリアントカットが人の手によって生み出されたのです。
③ダイヤモンドという素材の特質
では、なぜダイヤモンドは「最も硬く、最も輝く」と言われるのでしょうか。
その理由は、ダイヤモンドの素材そのものにあります。
ダイヤモンドは炭素原子が非常に規則正しく、三次元的に強固に結びついた構造を持っています。この結びつきは非常に強く、外からの力でも崩れにくいため、天然物の中で最も高い硬度を持つとされています。
*世界一硬いが粘り強さは低いという性質を併せ持ちます。原子の結びつきが弱い面(へき開面)があり、その方向に強い衝撃が加わると、パリンときれいに割れてしまうことがあります。
一方で、光に対しても特別な性質を持っています。
ダイヤモンドは光を大きく屈折させ、さらに虹色に分散させる性質が非常に強い素材です。そこに精密なカットが加わることで、光が内部で反射を繰り返し、あの強い輝きが生まれるのです。
④永く受け継ぐことのできる安定性
ダイヤモンドは天然物の中で最も硬い硬度を持ちます。モース硬度10のダイヤモンドはダイヤモンドでしか削ることができません。ダイヤモンドの強い輝きは高い屈折率と精密なカットによるものですが、この硬さによってその輝きを長く保つことができます。
この硬さがあるからこそ傷に強く、永い間変質しにくく代々受け継ぐことのできる宝石なのです。
こうした自然の軌跡を人の努力と技術、そして変わらない性質が重なり合うことで美しいダイヤモンドになり、特別な存在として人々を引き付けているのでしょう。