ダイヤモンド取引日記
投稿者 :SISTINA JEWELRYタカミサワ on
今回は何と直径が1ミリのメレーダイヤモンドの取引です。
お客さんは神戸で製品を作っている20年以上のお取引先さん。
1.00ミリから1.25ミリが直径別にビニール袋に分けられた状態でお客さんに送ります。
こんな小さなサイズでも品質別に選別されており、当然取引価格もそれなりに違います。
宝飾業界では直径1.0ミリのダイヤを通称200パー(1/200カラット)と呼んでいて、
1.1ミリは175パー、1.20ミリは125パーと呼ばれています。
ちなみに最近では繊細なデザインに起用される0.90-0.95ミリ(300パー)のダイヤも需要があるのです。
1ミリのダイヤを固定するだけでも大変な作業なのに、それを58面体に研磨するなんて信じられない作業だと思います。
1/200カラットと言う事は大体200個で1カラットの重さで1カラットは0.2グラムなので一粒の重さをグラム計算すると何と0.001グラム。
この小さな粒をピンセットで摘んでルーペで品質検査をするのですが、よくピンセットから飛んで行ってしまい、スタッフみんなで地べたに這いつくばって探すことがあります。
どれだけ探しても見つからない事もしばしば。
今回はこの1.00ミリから1.25ミリのサイズのダイヤを37.473カラット買って頂きました。
ダイヤモンドの取引はガソリンの様に1カラット当たりの価格で取引されます。
今回は1カラット当たり75,000円なので37.473×75,000=¥2,810,475
消費税を足すと¥3,091,522でした。
という事は1ミリのダイヤ一粒の価格は卸で¥375
1ミリのダイヤの研磨工賃はいくらなのでしょうね〜
私が1ミリのダイヤを綺麗な58面体に¥375で研磨しろと言われたら逃げ出すと思います。
今日のダイヤの卸し取引日記でした。
Carlos Takamisawa